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試展-白州模写 「アートキャンプ白州」とは何だったのか@市原湖畔美術館

昨年末に訪れた、
市原湖畔美術館:試展-白州模写 「アートキャンプ白州」とは何だったのか
なかなか実験的な展示で面白かった。
 
舞踏家 田中泯を発起人として山梨県白州で嘗て開催されていた、舞踊・演劇・音楽・美術・建築などの垣根を超えた伝説的な総合芸術祭をトリビュートする試み。
名和晃平榎倉康二らの彫刻・絵画作品の展示と溶け合うように、白州を撮った写真や記録映像が多数掲示・投影されており、常に複数の映像や音声が見え・聞こえてくる祝祭的な展示空間が作られていて、(必然的にコンセプチュアルな形で)再現された芸術祭のエネルギーを感じることができたように思う。
特にインパクトがあったのが、地下展示室の原口典之「untitled(オイルプール)」で、廃油を湛えた漆黒のプール=闇の鏡面に、吹き抜けとなった上階の展示室の映像が映り込むのに、何か空恐ろしい美しさを感じて見とれてしまった。
 
サブカルの音楽好きとしては、情報ラウンジに展示されていたポスターやパンフレットで出演者を確認するのも楽しく、常連であった巻上公一のほかに、大友良英三上寛灰野敬二EPOデレク・ベイリーセシル・テイラーなどの豪華な面子が参加していたことが分かった。
文学方面では中上健次や李良枝も参加していたようである。
 
写真3枚目は95年のポスターで、マッシブアタックの「Mezzanine」のジャケットっぽいなと思って撮ったもの(Mezzanineの発売は98年なので特段関係はないと思う)。
 
美術館公式サイト: