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INCHEON PENTAPORT ROCK FESTIVAL 2026 覚書

韓国の仁川で開催されたロックフェス、INCHEON PENTAPORT ROCK FESTIVAL 2026 に行ってきたので諸々の覚え書きを記します。

昨年初めて行って以来二度目の参加でして、昨年から変わっていた部分は(!)で示しました。

質問とかあれば気軽にコメントください!
 
参考までに筆者のスペック
  • 46歳男性
  • 韓国には10回以上行っている
  • T-moneyカードを持っていて地下鉄やバスには乗れる
  • 韓国語は殆ど分からない(勉強せねば…)。英語は少し。

チケット

  •  K-POP · 公演チケット | NOL World(旧Interpark)で購入。カード決済。QRコード式のモバイルチケット。
  • オンラインで本人確認が必要(要パスポート)
    • (!)昨年は2日券がありましたが、今年は1日券と3日通し券のみになりました。

入場

  • 10:00に入場ゲートがオープンする。
    • (!)今年はチケットブース、入場ゲートが二つに増えました。周辺地域の再開発のためとのことで、来年はまた変わるのかもしれないです。
  • チケットブースまで行くとリストバンド交換のテントが並んだ場所があるので、「NOL」と書かれた、一番たくさんあるテントのどれかに行く。
  • チケットのQRを提示すると、左手に入場用のリストバンドを巻いてくれる。
  • その後手荷物検査のゲートに進み、カバンのチェックの後で金属探知機のチェックを受けると入場できる(ペットボトルなどは回収)。
    • スマホをポケットに入れていると金属探知機に引っかかってスタッフさんに「スマホですか?」みたいなことを聞かれるので、予めカバンに入れておくとスムーズだと思います。
  • 並び具合
    • 昨年は10時過ぎに行ったら2時間以上待って大変だったのですが、今回は12時過ぎとか13時とかに行ったので全然混んでませんでした。ゲートが2つになった効果もあるのかもですがその辺は不明です。
    • 公式アプリをインストールすると、どっちのゲートが混雑しているかの通知が来るようになっていたので、混雑していない方のゲートに向かっていました。

ステージ

3つありどれも屋外です。
  • 大きい順に
    • KB KOOKMIN CARD STAGE
    • MONSTER ENERGY STAGE
    • STANLEY 1913  STAGE
    • (!)ステージの名前(NamingRights)が変わっていたのと、一番小さいステージ(STANLEY 1913)の場所が変わって少し大きくなっていた気がします。
  • 会場自体そこまで広くなく、ステージ間もそんなに離れてないので移動は楽です(フジロックみたいにレッドマーキーからフィールドオブヘブンまで30分以上かけて歩く、みたいのはなくて数分で移動できます)
  • 大きいステージ2つは頻繁に水が発射されるので濡れます。
    • KB KOOKMIN CARD STAGEの最前列付近でHANAを見ていたらめちゃくちゃ水を浴びてズブ濡れになり、財布が濡れてしまった上にモバイルバッテリーがダメになってしまったので、次回は濡れたらマズイものはジップロックに入れるなど防水を強化しようと思いました。
      • HANAの時の水
  • (!)クールゾーン(冷房の効いたテント)は今年は4か所に増えていて快適でした。

フード&ドリンク(F&B)

  • フード
    • queenssmileというサイトで事前に注文・カード決済して、指定した時間(10分単位)に受け取りに行く。
    • 注文したお店の名前を確認してそのお店(テント)に行き、注文結果のQRコードを見せると商品を渡してくれる。
      • 受け取り方が結構店によって違って、QR読んでくれるところと名前聞かれたりするところとがある。
    • 「チーズタッカルビとトルティーヤ」というフェスっぽいメニューがめっちゃ旨かったです。

      スパイシーチーズタッカルビとトルティーヤ
  • ドリンク
    • 直接お店(テント)に行って口頭で注文し、カード決済or現地のアプリ決済。現金不可(なので外国人は必然的にカード決済)
    • 韓国定番のビールCASSのお店が複数ある他、ハイボールのお店も。ビールばっかり飲んでると脱水症状が懸念されるので水やコーラなどを売っているお店でソフトドリンクも適宜補給しました。
      • (!)CASSの生ビールのサイズが大小2つになってました。

物販(MD)

  • (オフィシャルの売り場しか行ってないのでそちらの情報のみ書きます)
    • (!)オフィシャルグッズは直接注文ではなく、キオスク端末で注文して奥のテントで受け取るという方式に変わっていました。
      • メアド&クレジットカードで購入できます。
      • QRがメールで送られてくるのですが、それをテントのスタッフさんに見せてもダメで、「メールアドレスを教えて」と言われたのでスマホでメアドを見せたらそれで確認してもらえました。

交通アクセス

  • 会場は松島月光祝祭公園(Songdo Moonlight Festival Park)
  • 分かりやすい交通機関は 仁川地下鉄1号線 松島月光祝祭公園(ソンドダルビッチュクチェゴンウォン)駅で、そこから徒歩10分ぐらいで入場ゲートです。
    •  (!)前述のとおり今年は入場ゲートが2つに増えたので、一つ手前の国際業務地区(ククチェオンムジグ)駅から歩いて10分ぐらいのところが2つ目のゲートでした。
    • 私は今年は蘇莱浦口(ソレポグ)という駅の近くのホテルに宿泊して、そこから電車を乗り継いで会場に行っていました(だいたい40分ぐらい)。
    • 仁川広域市は結構広いので、同じ仁川といっても、ICN(仁川国際空港)からはそこまで近くなくて1時間半とかかかりますのでご注意を。

トイレ

  • フジロックのような一人用の仮設トイレではなく、男子トイレでいうと小便器4つ、個室2つに洗面台の付いたものになっているので、一人ずつ出てくるのを待たずにとりあえず入ってみる感じ。快適。

服装

  • ずっと晴れていて日中の気温が34度とかあって、開けた公園が会場なので日差しを遮るものもなくてめちゃくちゃ暑い。
    • 日焼け止めではどうにもならないので帽子とか被った方が良いです。
  • 前述のようにステージから頻繁に水が発射されて結構濡れるので、濡れても良い服装必須です。
    • さらに湿度も高いので天気が良くてもそれほど乾かなかったりするので乾きやすい服装も必須。

その他

  • 韓国のオーディエンスはいい感じで盛り上がってて良いです。
    • サークルモッシュとかも起きてたので安全には気を付けた方が良いです。
  • ステージ後方で長い竿に差した旗が揚げられていて面白かったです。

感想

  • Baek Yerinがめちゃくちゃ好きなのでついに The Volunteersを生で見られて感動でした。
  • The Volunteers
  • Peach Truck Hijackers は勢いあってよかったです。今年のりんご音楽祭に出るので行く人は絶対見た方がいいです。
  • Say Sue Me は5月のAsian Pop Festival 2026と7月に渋谷WWW XであったPentaport のPreshowとで今年すでに2回見ていて3回目だったのですが(ガチファンと言える)、何度見ても最高でした。そしてJESUS AND MARY CHAINのステージでSumiさんがゲストボーカルで登場するという激レアなコラボも見られてマジで行って良かったです。

  • Say Sue Me

    • ちなみに同じ経緯でBongjeinganも今年3回目を見ましたがこちらもいつ見ても最高です。『Guitar Hero : Dreams Come True』を聞くとブチ上がりますねという。
  • Sultan of the Disco はめちゃくちゃ盛り上がっていて最高オブ最高でした。韓国の至宝だと思います。

Asian Pop Festival 2026覚え書き

韓国の仁川(INCHEON)で2026/5/30~5/31に開催された音楽フェス、ASIAN POP FESTIVAL 2026に行った際の覚え書きです。質問とかあれば気軽にコメントください!

アジアのインディロックをいろいろ見られてめちゃくちゃ充実したフェスでした。会場も過ごしやすくて快適だったのでお勧めです。

 

asianpopfestival.kr

参考までに筆者のスペック

チケット

入場

  • チケットブース: 10:00 オープン

  • メインゲート(メイン会場への入場): 11:00 オープン

    • チケットブースに9:40ぐらいに並んで、NOLのオンラインチケット(QR)とパスポートの提示でリストバンドを受け取り。
    • その流れでメインゲートの待機列に並んで、11:00に入場できました。
    • そこからすぐオフィシャルMDの列に並んで割とすぐにグッズを買うことができました。

ステージ

4つありPRADISE STAGE以外は屋内です。
  • 大きい順に
  • Paradise City内の各施設を利用しており、移動はそんなに大変ではないです。RUBIK STAGEはHOTEL PARADISE内のミュージックラウンジで、ここだけ少し離れていますが、それでも15分ぐらいあれば移動できる感じでした。
  • 手荷物検査をかなりちゃんとやっていて、全てのステージの入場時に毎回手荷物の中身をチェックされます。Mainゲートを通るときに一度チェックして、CITY STAGEに入るときにも再度チェックみたいな感じ。人がギチギチにいる感じでもなかったのでそれほど渋滞は起きていませんでした。
    • 私はコンビニで買って持って帰ろうとしていたお菓子を一度取り上げられて、出るときに返してもらったりしました(場外で買った飲食物は持ち込み禁止)。

    • PARADISE STAGEのBongjeingan

    • RUBIK STAGEの入り口

フード&ドリンク(F&B)

  • フード
    • フードトラックが並んでいるゾーンの手前にキオスクがあり、そこで注文・カード決済して、メールが来たらトラックに受け取りに行きます。メールに書いてある注文番号を伝えて受け取る感じです。 
    • QRを読み込んでスマホで注文するサイトもありましたが、海外クレカでは決済できませんでした。
      • 個人的にケバブが好きすぎて、どこに行ってもケバブを食べています。

        ケバブ

      • ケバブラップ
    • 前述のように場内への飲食物の持ち込みは禁止ですが、場外に出るとParadise City内に飲食店やコンビニがありますので、そこで何か食べることも全然できます(コンビニには何度も行きました)。
  • ドリンク
    • 直接お店(テント)に行って口頭で注文し、カード決済or現地のアプリ決済。現金不可(なので外国人は必然的にカード決済)
    • ビール、ハイボールは、缶とプラコップを渡されて、となりのテントで自分で詰め替えて缶は即廃棄する方式でした(その場で詰め替えないと怒られます)。

物販(MD)

  • MERCHブースに行ってその場で注文してカード決済。
    • 公式MDは色合いがポップなものが多くて良いです。

交通アクセス

  • 仁川空港第1ターミナル交通センター2階から出ている無料のリニアに乗ってパラダイスシティ駅で降りるのが一番便利です。
    ただ、午前10時ごろから午後5時前までしか運行してないです。
  • 仁川空港から無料のシャトルバスも出ているみたいですが、私は利用しませんでした(空港から歩くか、路線バスで近くのバス停まで行ってました)。
  • 仁川空港の第1ターミナルから歩くこともできます。30分弱です。空港を出てまっすぐ歩いていくと、右手に「Paradise City」と書かれた建物が見えてきますが、そこで右に曲がってはいけません、ひたすらまっすぐ行けば看板とかが見えてくるはずです(去年そうしてさ迷ってしまい、駐車場の人に「このイベントに行きたいんだけど」って聞いて会場までの道を教えてもらってやっと辿り着きました)。

    看板

  • リニアの乗り場(仁川空港第1ターミナル)

トイレ

  • 施設内に常設のトイレがいくつもあるので特に困らないです。
  • RUBIK STAGEのラウンジの中にもあります。

服装

  • 時期的に初夏から夏になるあたりなので日本と同様半袖で過ごせます。屋内のエアコン対策や涼しくなった時用に何か羽織るものがあると良いです。
  • 今年は幸いずっと晴れていて最高でしたが、梅雨なので雨具は必要だと思います。

その他

  • ホテルは仁川空港から空港鉄道で数駅のウンソ(雲西)駅辺りにたくさんあるのでその辺に泊まるのが定番だと思います。
    • ソウルのホテルに比べて値段の割に広くて、ソウル駅まで空港鉄道で1時間弱で行けるので、個人的にはソウルに遊びに行くときもウンソに泊まったりしています。

感想

  • Parannoulの現地での人気がヤバかったです。
  • インドネシアのThee Marolesの演奏がめちゃくちゃ良くて盛り上がってました。
  • シンガポールのSubsonic Eyeもめっちゃ良かったです。

【読書感想】小砂川チト「ゾンビ回収婦」

先日(2026/7/15)発表された第175回芥川賞の受賞作がゾンビものだと聞いたので読んでみました(ジョージ・A・ロメロのゾンビ映画とかめっちゃ好きなので)。
期待していたのとは少し違って、端的に言ってロメロというよりはバイオハザードという感じでしたが、AIやVRといった現代的なテーマを扱っていてけっこう面白かったです。


AIもVRも、私たち人間の現実を確かに拡張しているものではあるのですが、飽くまでこれまでの人間が培ってきた知性や想像力、或いは資本主義といった社会システムに前提付けられているものであり、その(ある意味で自明な)「分かりやすさ」故にそれらに没入・没頭してしまうことの危険性が描かれているのだと感じました。

(とりわけ「わたし」の意識がVRの身体と現実の身体との間で引き裂かれてしまう場面の描写は鬼気迫るものがあって素晴らしい)。

 

そして本来私たち人間は、人工の知能や仮想の現実を作り出せるようになった今こそ、それらに反映すべき身体性やリアリティといったものを再発見し再定義しないとマズいはずで、そのためには「わたしでしかありえないこのわたし」の感じる痛みやくるしみ、不安、さみしさを、まずは肯定するしかないのだということも切実に語られていると思います

(関連して本当に「働かざる者食うべからず」なのかという労働に関する話もあり、役割に埋没して働くことで生活の中での私性が失われてしまい、そうでない在り方で自分を取り戻さなくてはならない、という辺りはメルヴィル『バートルビー』などにも通ずるテーマだと思います)。

 

 

アジアのインディ音楽を追いかける自動更新ブログ「Asianbreeze」の裏側:Gemini 2.5 Flash × GitHub Actions で作るサーバーレス投稿システム

人間パート

Geminiで、アジアのインディ音楽のニュース記事を自動生成してブログに投稿する仕組みを作ったという話です。 開発物の紹介をAIに色々書いてもらいましたが、まず人間から簡単な補足だけしておきます。

開発物へのリンク

出来上がったはてなブログはこちらです(実際インディロックに興味あればけっこう面白いと思うので見てみてね!) asianbreeze.hatenablog.com

ソースコードはこれです。 https://github.com/ayosino/asianbreeze

技術面の補足

  • GithubActions の実行はcronに設定した時間通りに始まらないことが多く、平気で30分以上遅れるので、8:00に投稿したいなら6:00とかに設定した方がいいです。
  • Difyを使わなかった理由はちょっとAIの説明とは違っており、いろいろちゃんと作り込むならDifyでworkflowを作るなどした方がいい気はしていますが、最小構成としてはpython+GithubActionsでやりたいことができるのと、開発が全てCLIで完結するのでとにかく楽というのが選定理由です。

では残りはAIに任せます。

AI パート

こんにちは!アジアのインディ音楽を愛してやまない開発者です。

韓国のK-Indie、台湾のインディーズ、タイのポップスやインドネシアのサイケデリック・ロックなど、近年アジア各国の音楽シーンが本当に熱いですよね。

今回は、そんなアジアの素晴らしい音楽メディアの最新情報を自動で翻訳・要約し、おすすめのYouTube MVまで添えて毎日勝手に更新してくれるブログ「Asianbreeze」を開発したお話です。

技術スタックは Python + Gemini API (google-genai) + GitHub Actions。 なぜ最近流行りのノーコードLLMツール「Dify」を使わずにこの構成にしたのか、技術的な工夫や挑戦したポイントも含めて紹介します。


1. 開発の動機・モチベーション

アジアのインディ音楽という「沼」、でも情報がバラバラ問題

私自身、日々アジアのインディ音楽をディグるのが趣味なのですが、とにかく情報収集に苦労していました。 * タイの音楽ウェブマガジン Fungjaizine や Debaser * 台湾のインディーズプラットフォーム StreetVoice (Blow) * 韓国のシーンを伝える Korean Indie * インドネシアのユースカルチャー誌 Whiteboard Journal や Pop Hari Ini

これらのサイトはどれも非常に良質な音楽を紹介しているのですが、言語がタイ語、中国語、韓国語、インドネシア語と多岐にわたり、毎日手動で翻訳をかけながら巡回するのは骨が折れます。 さらに、これら「国をまたいだアジアのインディ情報を横断して日本語で紹介してくれるサイト」が探してもほとんどありませんでした。

「無いなら、自分が見るためにも、自動で毎朝まとまった紹介記事が上がってくる場所を作ればいいじゃないか」

これが、このプロジェクト「Asianbreeze」の始まりです。


2. 開発したシステムの紹介

概要

アジア各国の主要インディ音楽メディア(現在7つの主要サイトをサポート)から最新の記事を取得し、Gemini APIを利用して日本語の紹介記事を生成し、はてなブログへ直接自動で予約投稿するシステムです。

詳細(パイプラインの流れ)

GitHub Actionsにより、毎日午前6:00(JST)に以下のパイプラインが完全に自動で動作します。

graph TD
    A[GitHub Actions 毎日AM 6:00起動] --> B[各音楽メディアのスクレイピング/RSS取得]
    B --> C[はてなブログAPIから過去記事を取得し、URL重複チェック]
    C -->|重複なし| D[Gemini API による構造化データ生成]
    D --> E[YouTube スクレイピング検索 <br> 最新MV & 人気MVの自動取得]
    E --> F[はてなブログ API AtomPub 経由での予約投稿]
    F --> G[自動で2時間間隔の予約時刻に配置]
  1. スクレイピングとRSS取得: 各対象サイト(StreetVoice, What The Duck, Debaserなど)の最新エントリーやRSSフィードを取得。
  2. 重複投稿チェック: はてなブログのAPI(AtomPub)から過去の記事(直近数ページ)を取得し、既に投稿済みの紹介元URLであれば処理をスキップ。
  3. Gemini APIによる記事生成: 最新の google-genai SDK を使い、モデルには gemini-2.5-flash を使用して、元記事からアーティスト名、ジャンル、経歴、元記事の趣旨(150字程度)、日本の読者向けにローカライズされたタイトルを生成。
  4. YouTube MVの自動選定: アーティスト名と曲名をキーにYouTubeを検索し、最新のMVと最も再生回数が多いMVの2種類を自動でピックアップ。
  5. はてなブログへの自動予約投稿: Markdown形式の記事を組み立ててAtomPub APIで送信。朝8:00から2時間おきに自動で時間がズレるようにマッピングし、1日の間に定期的に新しい記事が公開されるようにします。

3. 技術的に挑戦的だった部分とこだわり

① Gemini APIの「構造化出力(Structured Outputs)」による堅牢化

LLMを使った自動化で最も厄介なのが「出力のブレ」です。JSONで返してほしいのに余計なテキストが混ざったり、キーの名前が変わったりするとプログラムがクラッシュします。 今回は、新しい google-genai SDKの Structured Outputs 機能を利用し、Pydanticのスキーマを直接定義してGeminiに渡しています。

class ArtistIntro(BaseModel):
    name: str = Field(description="アーティスト名")
    description: str = Field(description="アーティストの紹介(1行)")

class HatenaBlogParts(BaseModel):
    is_compilation: bool = Field(description="複数アーティストを紹介する記事か否か")
    blog_title: str = Field(description="はてなブログ記事のキャッチーなタイトル")
    genre: List[str] = Field(description="アーティストのジャンル(限定されたリストから選択)")
    bio_style: str = Field(description="経歴・作風")
    youtube_query: str = Field(description="YouTube検索クエリ")
    article_purpose: str = Field(description="元記事の趣旨の要約")
    compilation_artists: List[ArtistIntro] = Field(description="複数紹介時のリスト")

このように定義することで、Geminiから確実にこのスキーマ通りのJSONが返ってきます。 また、プロンプトで「単一のアーティスト紹介記事か、それとも新曲まとめなどのオムニバス(コンピレーション)記事か」を is_compilation フラグで判定させています。これによって、ブログのテンプレート(見出しや構成)を動的に切り替えることができるようになりました。

② YouTube Data APIの「クォータ制限」を回避するスクレイピング

通常、YouTubeをプログラムから検索するには「YouTube Data API」を使いますが、このAPIには1日のクォータ(利用上限)が厳しく設定されており、毎日の自動更新で何件も検索をかけるとすぐに上限に達してしまいます。 そこで今回は、YouTubeの検索結果ページに埋め込まれている ytInitialData というJSONデータを正規表現で直接パースするロジックを実装しました。

APIキー不要で、最新動画と最も再生回数(Popular)が多い動画を的確に抽出し、はてなブログの埋め込み用タグ( [https://www.youtube.com/watch?v=xxx:embed] )を動的に生成しています。これにより、API制限を一切気にせず、完全無料で安定してYouTubeのMV動画を差し込めるようになりました。

③ 8:00から2時間おき!スマートな予約投稿(スケジュール公開)マッピング

毎日同じ時間(例えば朝6時)に7サイト分の記事が一気に投稿されると、読者にとってもスマートではありません。 そこで、GitHub Actionsが早朝6:00に動作した際、自動投稿オプション(--scheduled)をONにすると、自動で「1記事目は朝8:00、2記事目は10:00、3記事目は12:00……」と投稿予定時間を算出し、はてなブログ側で「予約投稿(指定日時公開)」状態にしてAPI送信するロジックを実装しました。 これにより、何もしなくてもブログが日中定期的に更新されているかのような自然な見え方を実現しています。


4. 技術選定の裏側:なぜDifyではなく「Python + GitHub Actions」だったのか?

LLMを使った自動化・ワークフロー構築といえば、今や Dify が非常に人気です。ドラッグ&ドロップでエージェントやLLM処理を繋ぐことができ、最初のステップとして当然私もDifyの使用を検討しました。

しかし、比較検討した結果、最終的には自作の Pythonスクリプト + GitHub Actions を選択しました。その主な理由は以下の5点です。

比較項目 Dify (Cloud / セルフホスト) Python + GitHub Actions (今回採用)
運用コスト サーバー代(VPS等)またはCloudの課金枠 完全無料(GitHub無料枠+Geminiの個人枠)
スクレイピングの柔軟性 サイト構造が変わると対応が難しい BeautifulSoupで柔軟にコード対応可能
重複・ステート管理 データベースやカスタムコードが必要で煩雑 はてなブログの過去記事APIとメモリ上で即座に照合可能
APIクォータ制限 YouTube APIのクォータを消費せねばならず詰まる スクレイピングによるハックで制限なしで実行可能
バージョン・履歴管理 UIベースのインポート/エクスポートが必要 すべてGitリポジトリ(YAML, .py)で完結

Difyを見送った具体的な経緯:

  1. コストをゼロに抑えたい: 個人用の趣味プロジェクトなので、常時稼働させるサーバー費用は1円も払いたくありませんでした。GitHub Actionsならパブリックリポジトリならビルド時間は無料。Gemini APIの実行費用も、個人で回す分にはほぼ無視できるレベル(あるいは無料枠)です。
  2. スクレイピングの自由度: 相手は海外のインディーズメディアなので、HTMLのDOM構造が独特だったり、JavaScriptで一部読み込まれるコンテンツがあったりします。これらを柔軟にパースするには、Difyの標準ノードよりPythonの BeautifulSoup や正規表現を使うほうが結局手軽でした。
  3. はてなブログの過去記事との重複チェック: Difyのワークフロー上で「はてなブログの過去記事のタイトルやURLをAPIから全件取得して、今回のスクレイピングデータの中に重複があるかをループで精査する」という処理は、できないことはないですがワークフローが非常に複雑になります。Pythonなら数行のリスト内包表記で書けるため、コードのほうが圧倒的に見通しが良かったです。

結果として、Difyのようなノーコードツールは「一般的な定型業務」には向いているものの、今回のような「ちょっとした職人芸的なハック(YouTubeの内部JSONパースなど)」や「サイト毎のスクレイピング分岐」が要求される開発では、コードでガシガシ書いてGitHub Actionsに載せる構成が最も開発・保守しやすかったです。


5. まとめ

自分自身の「こんな音楽ブログが毎朝読めたらいいのに」という熱量からスタートした開発ですが、生成AI(Gemini API)の翻訳・要約力と、GitHub Actionsのタイマー起動を組み合わせることで、「自走するアジアインディ音楽ブログ」がものの数日で誕生しました。

言語の壁を軽々と超えて、毎日タイや台湾、韓国、インドネシアのローカルで熱い音楽が日本語の紹介テキストとYouTube動画付きで目の前に届くのは、音楽ディグ用として控えめに言っても最高です。

同じように「自分だけの自動更新メディアやキュレーションサイトを作ってみたい!」という方の参考になれば幸いです。

ぜひ、アジアのインディ音楽の世界(Asianbreeze)をチェックしてみてください!

アイスにパクチー

今週のお題「アイス」

 

「アイスにパクチーは合う」という認知を本邦においてちょっとでも広めたいので過去記事を共有します!

y055ie.hatenablog.com

台湾ファミマのパクチー風味ホワイトチョコレートアイスバーもとても爽やかで良かったですし、台湾セブンイレブンのチョコバーの味の元ネタになっている台湾屋台グルメの「花生捲冰淇淋」(ピーナッツロールアイス)(※)もビックリするぐらい美味しくて(体感マリトッツォの10倍 )日本でも流行らないかなと思っているので、この記事を見た飲食関係者の方は宜しくお願いします!

 

※参考サイト

taiwan-wind.com

2026年3月に台湾のコンビニで売られていたパクチー味の商品を買って食べた話


y055ie.hatenablog.com

2026年3月下旬に台湾・高雄のMEGAPORTフェスに行った際に、現地のコンビニでパクチー(香菜/シャンツァイ)味の商品がいろいろ売られていたので食べたやつを紹介します。

敢えて断るまでもない気がしますが私はパクチーがめちゃくちゃ好きです。

台湾はパクチーブームなのか限定商品ぽくいろいろ出ている感じだと思います。

ちなみに台湾の二大コンビニはセブンイレブンとファミマ(全家)で日本と一緒です。インスタフォローすると楽しいですよ。

香菜白巧雪脆雪糕(パクチーホワイトチョコレートアイスバー)

全家(ファミマ)の限定商品(ちなみに残りの商品は全部セブンイレブンで買いました)。

パクチー風味のアイスを、ピーナッツがトッピングされたホワイトチョコレートでコーティングしたものです。

とても暑い中食べたのもありますが、とにかくパクチーの風味が爽やかで癒されました。

香菜白巧雪脆雪糕(パクチーホワイトチョコレートアイスバー)

 

乳加(ルージャー) 香菜花生捲冰淇淋風味(ピーナッツロールアイス味)

花生捲冰淇淋(ホワシェンジュエンビンチーリン)は、台湾の屋台で売られている「ピーナッツを麦芽糖で固めたものを削って、タロイモアイスとトッピングのパクチーと共にクレープで包んだデザート」で、衝撃的に旨いので現物も是非食べてもらいたいものです。

この商品はヌガー入りのチョコバーでその味を再現したもので、甘い中にパクチーの風味もちゃんと感じられてTasteGoodです。

乳加(ルージャー) 香菜花生捲冰淇淋風味(ピーナッツロールアイス味)

 

星太郎點心條餠 香菜花生米血糕風味

ベビースタードデカイラーメンの「パクチー & ピーナッツ 米血糕(ミーシュエガオ)風味」。

「米血糕」は豚の血とモチ米を混ぜて蒸した台湾の伝統的な屋台グルメで、パクチーとピーナッツ粉をまぶして食べるのが一般的らしくて、その味わいをベビースターラーメンで再現したものっぽい。

スナック菓子でもあるのでそんなに癖もなくてお酒のツマミに好適でした。

ベビースタードデカイラーメン 香菜花生 米血糕(ミーシュエガオ)風味

 

多力多滋(ドリトス) 迷你脆(ミニクラッシュ) 香菜口味

ドリトスのパクチー味。これが一番旨かったです。

日本でも売れると思うので発売希望!!

見た目も緑でキレイでした。

多力多滋(ドリトス) 迷你脆(ミニクラッシュ) 香菜口味

 

可樂果 香菜貢丸湯口味

台湾の国民的なエンドウ豆スナック「可樂果」の、パクチー豚肉団子スープ味。

パクチーの風味はそこまで強くなくて、スナック菓子としては普通においしいです。

 

可樂果 香菜貢丸湯口味

以上です。パクチーに限らず台湾はご飯美味しくて最高です。

大港開唱 MEGAPORT FESTIVAL 2026 覚え書き

台湾の高雄で2026/3/21~3/22に開催されたロックフェス、大港開唱 MEGAPORT FESTIVAL 2026に行ってきたので諸々の覚え書きを記します。質問とかあれば気軽にコメントください!
感想としては、都市型フェスとしてとても参加しやすく過ごしやすい感じで快適だったので、海外フェスに行ってみたいって人にはかなりおススメです。
 
 
参考までに筆者のスペック

チケット

  • チケット情報や出演アーティスト、タイテなどなど、Instrgram中心に発信されますのでフォローしましょう。
  • チケットはまず https://tixcraft.com/ でオンライン購入(後述のように台湾現地のセブンイレブンで紙チケットへの交換が必要です)

  • チケット発売までにアカウントの登録と認証を済ませておいた方がいいです。
    • 携帯電話のSMS認証が必要 
    •  パスポート番号の前に「0」を入力する
    • 住所は海外を選べばOK

  • 一般発売のチケットは割とすぐ売り切れになってしまっていましたが、根気よく確認しているとタマに在庫が出ることがあるので自分はその機会を掴まえて購入できました。
  • 入場に必要な紙チケットは現地のセブンイレブンにあるibon(ローソンでいうLoppiみたいな端末)で発券が必要です。
  •  

入場

  • 初日の09:00にリストバンド交換が開始されるのでそれに間に合うように行きました。
    • 高雄MRTの鹽埕埔駅から歩いていくと手前にもリストバンド交換所がありますが、ここは朝イチはまだ交換できないみたいでした。
    • 先に進んでこのゲートをくぐった先の倉庫っぽいところに待機列があるのでそこで待って(二日通し券と単日券で分かれている)、9:00になると案内に従って中に入って、リストバンドと引き換えます。
    • パスポートの提示が必要で、リストバンドは必ず左手。
    • 私は前日に会場から30分ほどの高雄市内のホテルに泊まって初日の朝イチに行ったので、待機列もそんなに長くなくてすぐにリストバンド交換できたので、その後の混み具合は分からないです。
    •  

会場・ステージ

高雄MRTの鹽埕埔駅から少し歩いたところにある駁二(ばくに)芸術特区という区域が会場になっています。屋外ステージだけでなくホールやライブハウスも利用した都市型フェスという感じです。

(幕張のサマソニをもう少しコンパクトにしてめっちゃ開放的にした感じだと思いました)

  • https://megaportfest.com/map/

  • 野外ステージ
    • 南霸天(フジロックのGreenStage的な最大のメインステージ)
    • 女神龍(その次に大きいステージ)
    • 出頭天
    • 青春夢
    • 大雄丸
    • 小港祭
  • 屋内ステージ
    • 海龍王 「高雄流行音樂中心」の屋内アリーナ(屋内では最大のステージ)
    • 海波浪 LIVE WAREHOUSEの大きいステージ
    • 藍寶石 LIVE WAREHOUSEの小さいステージ
    • 卡魔麥
  • 全般会場はかなりオープンな感じで、フェス参加者以外も公園とかには普通にいて、屋内ステージと大きめの野外ステージ以外はリストバンドのチェックも厳密にやってない雰囲気でした。

フード&ドリンク(F&B)

  • 会場内に屋台が多数あります。カードも現金も使えます。
  • 公式BARは台湾ビールの缶が50元とかで買えてめちゃくちゃお得です。二日目は昼頃に行ったらビールは売り切れていました。
  • 前述のとおり会場がかなり開けているので、適当に抜け出してご飯食べに行くのとかでも全然良いと思います。高雄で有名な港園牛肉麵とかも歩いて行けます。

物販(MD)

    • 今回は物販を何も買っていないのでこれは分かってないです。
    • オンラインで注文して受け取るっぽいです。

交通アクセス

  • 東京→高雄は複数キャリアの直通便があります。台北から新幹線で移動しても2時間ぐらいなのでそれもありだと思います。
  • 高雄市内からは、高雄MRTの鹽埕埔駅に行って徒歩で駁二芸術特区に向かいます。 
    • もしくは高雄LRT(環状ライトレール)の駁二大義駅が南霸天など(鹽埕埔駅側から見て)手前のステージの最寄、真愛碼頭(Love Pier)駅が海龍王など奥のステージの最寄です。

トイレ

  • 駁二芸術特区内に幾つも公衆トイレがあるのでそこを利用します。

服装

  • 台湾は南国なので3月下旬は十分に暑いです。
  • 半袖で全然余裕で、日焼け止めとかの対策もちゃんとやった方が良いです。
  • 夜は多少涼しくなるのと、屋内の冷房対策でカーディガンとか持って行くと良いと思います。
  • 台湾はスギやヒノキの花粉が飛んでいないので、花粉症の私にとっては頗る快適で、薬を飲まなくても良いので普段より元気に過ごせて最高でした。

その他

  • MCに対する観客のレスポンスが熱くて良かったです。
  • 折角なので良かったアーティストの一言感想
    • イルカポリス 海豚刑警:来日も2回見てるけどホームでのパフォーマンスはやはり最&高で無敵のバンドだなと思いました。
    • 鄭宜農 Enno Cheng:歌唱力とカリスマ性があってめっちゃ引き込まれました。
    • 打倒三明治:ドリームポップ要素多めで良かったです。来日希望。
    • 黑狼人肉戰車那卡西:一時期は大阪に住んでなんばベアーズにも出演していたという台湾スカムミュージックの雄。海龍王のアリーナにチンドン屋っぽく客席側から入場してステージで何曲か演奏した後、またステージを降りて観客と共にバンドごと屋外にパレードに繰り出す、というめちゃくちゃなことをやっていて、出禁になってないか心配ですが、とにかく見られて良かったです。

    • 女神龍ステージのイルカポリス

 

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