栄光の石垣
今朝NHKの情報番組で見た「栄光の石垣」なる特集が奇妙な味だったのでシェアさせてください。
凡そ次のようなあらすじでした。
・徳島某所には「ラジオ塔」なるものがあり、多くの人がラジオ体操に集まる。
・ラジオ塔の前には石垣があり、数人の選ばれし者がその前に立って指導者として手本を見せる。
・センターを務める70代の男性に話を聞く。
・男性は近隣のアパートに一人暮らし。内気で人づきあいが苦手だった。
・健康のためにラジオ体操を始め、続けていたところ、前任の指導者から、「是非後を継いでほしい」と頼まれた。
・最初は固辞したが、泣きながら拝むように頼まれたため、遂に引き受けることにして今に至る。
人気のあるブログの筆者であれば、鋭い論点を提示して、イケてる分析を書くところなのでしょうが、私にはそのような能力も気力もなく、ただ、どうですか、とお伺いするだけです。
本質的にどうでもいいのに無駄に崇高なところとか、よく考えると美談でもないけど取り立てて何かを非難することもない、みたいなバランスが絶妙、とかいったあたりが私の心を捕えたポイントでしょうか。
こういう、評価や意味づけの網にかからないようなお話しで、世界がもっと満たされればいいのにな、と常々思っています。